今秋、キャンパスに戻った時、教授と人間関係を構築する方法や、授業から最大限に学ぶ方法をついに身につけたと感じるかもしれません。こうしたスキルは優れた学業成績を達成するために役立つものの、夢の仕事に初めて足を踏み入れるときとは異なります。今こそ、リクルーターとより良い関係を構築し、新しいスキルを身に付け、雇用主について知り、希望する就職先から内定を得るチャンスです。
当社のリクルーターは、世界の何十もの大学で、あなたと同じような学生と毎年秋と冬に面談を行っています。学生に質問をし、その資質を見極めるとなれば、リクルーターは、好ましいこと、好ましくないこと、不快感を覚えることを目にします。リクルーターの業務から学べることを挙げてみました。
好ましいこと
好奇心はほどほどにすべきだと言われていますが、成績優秀者が夢の仕事を手にするには、好奇心が役立ちます。好奇心は、優秀な人材の行動の中でリクルーターが目にする共通の特徴です。
- 企業の業務内容や市場へのインパクトなどを調べておく。リクルーターは、会社の商品やサービス、それが顧客にもたらす価値、その経済的、社会的な影響といったものをつなぎ合わせ、全体像を導き出せることをあなたに期待しています。その会社が掲げるのと同じ目標に向かって自分も取り組んでいる理由を、リクルーターに説明してみましょう。
- 特定のプロジェクトについて詳しく調べておく。リクルーターは、あなたが会社のサイトにざっと目を通しただけではないことを知りたいと思っています。調べておいたプロジェクトについて質問をしてみましょう。その後で、そのプロジェクトの成功を評価する方法について、補足質問をするとよいでしょう。
- 第三者の意見に耳を傾ける姿勢を見せる。他の人の話を聞くために時間を取ることで、会社が属する業界や企業文化に関心を持っていることを示します。自分が追求したい役割に就いている現職の社員と話をさせてもらいましょう。Glassdoor、会社のウェブサイト、ソーシャルメディア・チャネルでの検索で発見したことを、リクルーターに話してみましょう。
好ましくないこと
ビジネス界での経験が不足していることから、学生がリクルーターとやり取りする際によく犯してしまう間違いがあります。面談をぶち壊しにしてしまうようなものではありませんが、できれば避けましょう。
- 「従業員の価値提案」を明確にできない。就職説明会に参加し、リクルーターと話をし、自分についての情報を伝える、といったプロセスは、あなたと会社の相性を知るために役に立ちます。この相性というのは、会社があなたに提供できるものと、あなたが会社に提供できるものについての話と同じことです。つまり、事前の調査で見つけたその会社の目標を達成するために、自分のスキルがどう役に立つかを具体的に話すということです。
- 自分に適した役割がないと思い込む。想像力が足りないと、学生は企業だけでなく、業界全体を見逃してしまうことがあります。例えば、シタデルで高い業績を上げている人の中には、従来の金融分野のほかに、化学、物理、コンピューター・サイエンスなどを専攻した人もいます。リクルーターと話をする際に、自分と同じ経歴をもつ社員が会社でどのように活躍しているかを尋ねてみましょう。
不快感を覚えること
最高レベルの有能な人材を求めるトップ企業との面談では、リクルーターの関心を失わせてしまうような2~3の共通する言動パターンがあります。
- 「御社の事業内容は?」と尋ねる。その企業が重点を置く分野について事前に調べておくべきです。準備をまったくせずにリクルーターと話をするべきではありません。企業の業務内容をはっきりさせたい場合は、自分がその会社の業務について既に調べたということが分かる形で質問しましょう。実際の例でいうと、企業が重点を置いている投資戦略や、取引プラットフォームを牽引する技術の種類について質問されたことがあります。このような質問だと、学生が自身で調べているということが分かります。
- 報酬に重点を置く。何年も質素な暮らしをした後は、雇用主との会話が報酬の話題に偏りがちです。報酬の幅について質問することは問題ありませんが、そこに重点を置いてしまうと、リクルーターに悪印象を残しかねません。リクルーターは、目標に向かってキャリアを追求する人を好みます。ここには、素晴らしい学習機会、やりがいのある課題の遂行、業績と釣り合った報酬といったことが含まれます。
キャンパスで会いましょう!